海底ケーブル保守
アジア・太平洋地域を中心として、
海底ケーブル障害の影響を最小限に抑えるべく、
24時間体制で、海底ケーブルの保守作業を行っています。
弊社では、KDDIオーシャンリンク(KOL)及びKDDIケーブルインフィニティの2隻のケーブル船、及びケーブル接続の国際的な共通技術であるUJ(ユニバーサルジョイント)による接続資格を有する多数の接続技術者、また、豊富な経験を有する優秀なケーブル技術者が万一のケーブル障害に備え常に出動の体制を維持しています。
障害修理の要請を受けた場合は通常24時間以内に必要な機材の積みこみを開始し、積み込みが完了次第現場に急行します。また、通常のケーブル船では修理が出来ない水深20m以下の沿岸部や陸上部のケーブルの修理においても協力会社からチャーターする台船を使用した修理やダイバー作業なども状況に応じて実施しています。
弊社が保有するケーブル船、KDDIオーシャンリンク及びKDDIケーブルインフィニティは、各々50日間の連続作業が可能です。
またそれぞれの船上に装備する水中ロボットMARCAS-IVとMARCAS-Ⅴは2500mの水深でのケーブル作業が可能です。
海底ケーブルが網の目のように敷設された海域や水深約7,000mでの修理も含め、
業界で最も困難な作業にも成功例を樹立しております。
また、昨今では通信用海底ケーブルのみならず、電力ケーブルの保護工事でも引き合いを頂いており、
KCSの有する幅広い保守能力が、お客様はもとより業界関係者からも高く評価されています。
-
現在、横浜ゾーン保守のケーブル船である、KDDIオーシャンリンクのケーブル保守範囲は、グアム島を含む西経167度以西、また本邦から台湾まで広範囲に及びます。
また、KDDIケーブルインフィニティはKDDIの国内ケーブル(JIH)の保守を担っている関係上、通常は北海道から沖縄までとなりますが、お客様からの要請に応じて台湾・韓国周辺でのケーブル保守作業にも従事した実績を持っています。
KDDIケーブルシップ(KCS)は、横浜ゾーンを中心にこれまで多くのケーブルの修理に従事し、
卓越した技術により本邦並びに国際社会の重要なインフラである海底ケーブルの早期修理に貢献しています。
2006年末に発生した台湾・高雄沖の海底地震や、2011年の東日本大震災では、
数十箇所に上がる大規模なケーブル障害がほぼ同時に発生しました。
弊社では横浜ゾーン船としてKDDIオーシャンリンク(KOL)を、また非常措置としてKDDIパシフィックリンク(KPL)も
当該ゾーンケーブルの修理に投入し、いち早い修理による通信回線の復旧に貢献しました。